計測機能
WinROOFでは多くの粒子が散在しているサンプルの自動計測や、3Dデータの高さやプロファイル計測、工業製品の線幅計測など様々な測定を自動的に行うことができます。自動計測により人為的なミスを防ぐことが可能となります。
粒子計測・統計値算出
粒子特徴値による条件分け、隣り合う粒子の分離
金属粒子から動物細胞まであらゆる粒子・細胞の形状計測が可能です。
範囲を設定することで、指定した範囲内の形状計測も可能です。
また計測したデータから、統計データの算出も同時に行います。
抽出粒子の条件設定から、OK/NG判c定までの解析が瞬時に計測可能です。
抽出した粒子の状態を編集する機能も搭載しています。
驚異の多値化機能を搭載!
二値化処理を複数回行うことが可能な多値化機能を搭載。画像中の様々な対象物を識別し、計測することができます。
これまでのように、同じ画像に対して何度も処理を行う必要がなくなり、たったの一度で解析作業ができる大注目の機能です。
円形・多角形粒子計測
粒子同士が重なっている場合は、通常の粒子解析では困難です。 本機能では、この粒子同士の重なりを分離し、直径、面積などの計測を行うことが可能となります。
自動線幅計測
画面上に並ぶ複数のラインに対して、自動で線幅を計測します。この時、それぞれの平均幅とは別に、ラインごとの全てのデータも取得することができます。 ある部分で幅が狭くなるなどの欠陥検査に利用することが可能です。 また、SEMI規格に準拠したLER(Line-Edge Roughness) 及び、 LWR(Line-Width Roughness)に対応しています。
カラー画像解析
カラー画像から特定の色(RGB、HLS)を抽出し、粒子解析することが可能です。解析後は度数分布の作成やExcelレポート出力に応用することもできます。
高さプロファイル測定
取得した3Dデータより、高さ・幅・近似Rの計測が可能です。 ※解析には対応しているメーカーフォーマットの3Dデータが必要になります。
濃度プロファイル測定
任意のライン上における濃度データのプロファイル計測が可能です。また、取得したデータは計測リストに出力することが可能です。
特殊領域(マスクROI)作製
これまでの計測領域作製ツール(ROI)では、作れなかった特殊な領域(マスクROI)を作ることが可能になりました。マスクROI内でさらに色を指定し、計測することができます。
自動処理ツール
自動処理ツールを利用することで、特定の画像解析・計測手順を1つのコマンドとして登録できます。登録したコマンドはWinROOFよりいつでも呼び出すことだでき、お客様の作業効率を大幅に改善いたします。
自動処理ツール
画像の解析・計測手順が定型である場合、手順を1つのコマンドとして登録すれば効率よく解析できます。
自動処理の作成は、実際の計測手順を順番に行うだけでマクロの作成が可能です。また計測毎にパラメータを変更したい場合は、登録したコマンドにチェックをするだけで、微調整が可能となります。
ツールバー/ファクションキーの登録
作成した自動処理は、ツールバーやメニュー、 ファンクションキーに登録することができます。 自動処理を実行する際は、左記のアイコンや コマンドを選択するだけでショートカットできます。 ツールバーには10個までの登録が可能です。
タイマーインターバル機能
インターバル機能を用いることで、一定時間間隔で繰り返し自動実行できます。時間的に変化する画像の計測が可能となります。 またタイマー機能を用いると、指定した時間に自動処理を実行することもできますので、計測漏れを防ぐことが可能です。
自動処理ツールの応用例
①タイマーインターバル機能を利用することで、カメラと連携したタイムラプスを行うことができます。
設定時間ごとにカメラ撮影し、ユーザー様の要求を満たす解析を一括して処理できます。
例えば、フレームごとに連続で解析することで撮影対象物の特徴量の変化度合いを追うことが可能です。
対応カメラの機種につきましては、弊社までお問い合わせください。
②同じ測定環境(画像サイズ、撮影倍率など)で取得した大量の画像に対して、一括の処理が可能になります。
大幅な作業時間の効率化をおこなうことができます。
③ファンクションキー登録の活用で、ボタン一つで誰でも同じデータを測定できます。
例えば、処理Aを行うときは「F1」のボタン、処理Bを行うときは「F2」のボタンなど、登録したボタンを押すだけの作業です。
充実した解析機能を組み合わせることで、最適な処理を誰でも簡単に行うことができます。
フィルタ処理
顕微鏡・デジタルマイクロスコープ・SEM・X線CTなど様々な画像に対して、強調・改善処理を行うことが可能です。
レンズ収差補正
レンズにより発生する収差は、計測結果に大きく影響しますが、本機能でこの収差を補正することが可能です。
マルチカラー合成(疑似カラー化)
撮影した蛍光画像や、金属含有画像を疑似カラーで合成し、蛍光マーカー等の位置観察ができる機能です。
画像演算
画像間で演算をすることでドット欠けのようなOK/NG計測が 簡単にできるようになります。
光ムラ補正
レンズ収差により、画像の四隅が暗くなることがありますが、本機能を用いてムラを削除することができます。
フィルタ処理
画像エッジの強調・画像ノイズの除去など、さまざまなフィルタを駆使し、解析に効果的な画像を作成できます。
フーリエ変換
画像を周波数に置き換え、ある領域の周波数を削除することでより鮮明な画像を作成することが可能です。
ウォーターシェッド – 密集する粒子の分割
ウォーターシェッド・セグメンテーションは、領域分割手法の一つで、通常の2値化抽出では隣同士がつながりやすい対象物を抽出する際に、そのつなぎ目を見極めて上手く分離する機能です。シャーレー上でつながったコロニーや細胞の解析、また、いびつな形をしている粉体などの粒子解析にも応用可能です。
画像解析における分離の悩みを解決
ウォーターシェッド(Watershed Segmentation)は、”分水嶺、(川の)流域、分岐点”を指します。エッジから粒子の中心に向かうほど 輝度が高くなるような画像を作り、画像の輝度勾配を山の嶺(みね)とみなして、山の高い位置から流れ込む水の作る区域をひとつの領域とする分割を行うアルゴリズムからこのように呼ばれています。
これまでの画像解析では抽出・カウントが難しかった粒子や細胞の解析に新たなソリューションを提供します。画面上に散らばった粒子が様々な形状をしていても、それらのくびれを認識して分離することができます。
抽出が困難な粒子でも、精度良く分離して全数カウント・計測
粒子が無い空間は処理対象にならず、全ての粒子がカウントできます。処理後は、各粒子の形状特徴量(面積、円相当径、絶対最大長、針状比など)の計測を行い、粒度分布などの評価も可能です。
主な特長
WinROOF 2023 Standardは、2値化を用いた粒子計測はもちろんのこと、円形分離計測、フォーカス合成、金属粒界分離機能、粗さ計測など多くの解析・測定が可能です。
三谷商事株式会社製
高機能画像処理・画像解析ソフト WinROOF 2023 Standardの特長
●多くの粒子が散在しているサンプルの自動計測や、3Dデータの高さやプロファイル計測、工業製品の線幅計測など様々な測定を自動的に行うことができます。自動計測により人為的なミスを防ぐことが可能となります。
●自動処理ツールを利用することで、特定の画像解析・計測手順を1つのコマンドとして登録できます。登録したコマンドはWinROOFよりいつでも呼び出すことだでき、作業効率を大幅に改善いたします。
●フィルタ処理:顕微鏡・デジタルマイクロスコープ・SEM・X線CTなど様々な画像に対して、強調・改善処理を行うことが可能です。
●WinROOF2023の魅力のひとつに豊富なオプション機能があります。 高い拡張性を実現することができ、自動車から製造、ゴム、路面、シリンダ、樹脂、プリントまで様々な分野で求められる多彩なケースを想定し、それぞれの現場からのニーズに対応した機能です。
●ウォーターシェッド – 密集する粒子の分割:ウォーターシェッド・セグメンテーションは、領域分割手法の一つで、通常の2値化抽出では隣同士がつながりやすい対象物を抽出する際に、そのつなぎ目を見極めて上手く分離する機能です。シャーレー上でつながったコロニーや細胞の解析、また、いびつな形をしている粉体などの粒子解析にも応用可能です。
WinROOF 2023 Standaradの便利な機能
特徴
豊富な寸法計測ツール
座標設定ツールを装備し画面内計測においてもワーク座標系での計測を可能にします。また2点間距離、角度、個数、円、矩形、ポリゴンなどの様々なシーンでの寸法計測に対応します。更には、あいまいな円、線などの場合にも対応する近似ツールも装備されています。
計測アシスト機能
計測ポイントを支持する際に、マウスカーソルが指示している点を拡大表示します。マウスクリックによる誤差を軽減し、より正確な測定が可能です。拡大率の調整やグリッド表示も可能です。また、マウスのスクロールで簡単に画像の拡大縮小が可能です。
マウスカーソルをエッジに近づけると、自動でフィット測定者による人的誤差を軽減し、正確な測定が可能となります。計測ポイントを支持する際に、エッジ付近をクリックすると自動的にエッジにフィットする機能です。キャリブレーション設定時、複数ポイントの計測ポインタを指示するときなど、プロットする全てのシーンに適用できます。
カメラ制御&スケール設定
カメラ制御により自動での画像保存、データベース化が行えます。
キャリブレーションの登録にはコメント入力ができますので、入力装置が複数ある場合も間違えずに選択が可能です。
ハレーション除去・HDR合成
光沢のあるサンプルを撮影する際に独自の画像処理を用いて、画像内に存在するギラツキを抑え、かつ周辺の画質も落とさずに最適な画像を生成することができます。照明やカメラ露光を調節するだけの簡単な操作なので、サンプルにあわせて即座に調節可能です。
フォーカス合成
高さがあり画像内でピントがボケてしまうようなサンプルでも、顕微鏡のフォーカス調整ダイヤルを回すだけで手軽に全焦点画像が生成されます。 ※対応機器については別途お問い合わせください。
画像連結
自動的にのりしろ(重なり)部をパターンマッチング処理で認識し、誰でも簡単に連結画像を生成可能です。連結画像の縦横枚数に指定がなく、画像の継ぎ目をなくす自動補間機能や光ムラを取り除くシェーディング補正機能などにより、張貼りあわせの精度を向上します。
図形間距離測定
計測線1と2を選択し2線の角度を計測
・主な違いを表にまとめてあります。必要な機能に合わせてお選びください
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MFShip
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MFShip(※機能制限版)
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2点間距離 |
○ |
○ |
○ |
○ |
多機能計測 |
○ |
○ |
○ |
× |
エッジ自動フィット機能 |
○ |
○ |
○ |
× |
フォーカス合成機能 |
○ |
○ |
○ |
× |
ハレーション除去機能 |
○ |
○ |
○ |
× |
HDR合成機能 |
○ |
○ |
○ |
× |
画像連結機能 |
○ |
○ |
○ |
× |
Excel 出力 |
○ |
○ |
○ |
○ |
画像データの
サムネイル表示 |
○ |
○ |
○ |
○ |
画面表示倍率変更 |
○ |
○ |
○ |
× |
クロスライン表示 |
○ |
○ |
○ |
○ |
格子目盛表示 |
○ |
○ |
○ |
○ |
図形間計測 |
○ |
○ |
× |
× |
粒子計測 |
○ |
× |
× |
× |
統計処理 |
○ |
× |
× |
× |
フィルタ処理 |
○ |
× |
× |
× |
自動処理ツール |
○ |
× |
× |
× |
対応OS |
Windows 10、11(64bit) |
動作環境
- 対応OS:Windows 10、11(64bit)
- 言語:日本語/英語対応
- CPU:Core-i相当 または 2.0GHz以上
- メモリ:4GB以上(32bit), 8GB以上(64bit)
- 推奨:DVD-ROMドライブ内蔵または外付け
- ディスプレイ:フルカラー1280×1024以上
- インターフェイス:空きポート×1