テレセントリックレンズを使った簡易計測システム
■テレセントリックレンズを使用し計測する場合のメリット
テレセントリックレンズと計測ソフトを組み合わせた簡易計測システムには、
以下のような大きなメリットがあります。
①焦点深度が深く、対象物の膨らみが抑えられる
凹凸のある製品でも、安定して正確な測定が可能です。
②一度の校正で、その後は再校正が不要
デジタルズームで拡大しても校正値が連動するため、再校正せずにそのまま測定できます。
■使い方のコツ(松電舎製の標準アプリケーションMFShipを使用しております)
1、デジタルズームの活用
●デジタルズームを「自動」に設定すると全画面表示になります。
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●例えば250%にズームすると、視野が拡大され、細かい部分まで確認できます。
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コツ①:
焦点深度が深いため、全画面(自動)表示では焦点が合いづらい場合があります。
200〜250%程度にズームしてから焦点を調整すると、合わせやすくなります。
2、校正について
●測定する前に、最初に一度だけ校正を行います。
●校正はデジタルズーム中でも、全画面(自動)表示でも実施可能です。
コツ②:
できるだけ長い距離を使って校正すると、より正確になります。
サブ画面を見ながら全画面で校正するのがおすすめです。
一度校正すれば、ズームしても測定値は自動的に連動します。
3、測定箇所のサーチ(探すときの工夫)
●デジタルズームで拡大すると、次に測定したい箇所が見つけにくくなることがあります。
コツ③:
サブ画面を活用すると便利です。
常に全体画像を表示しておけるため、測定箇所の移動や確認がスムーズに行えます。
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