2022年03月18日

溶接の溶け込み検査・溶け込み量計測に 最適なマイクロスコープ&計測ソフト

目次

1. 溶接の溶け込み検査とは

2. 撮影、寸法測定をするための前処理

3. 撮影・寸法測定

4. 使用した計測ソフトの機能

5. 使用した計測ソフト・マイクロスコープ

 

 

金属の接合工程で用いられる溶接。
溶接部は製品の安全性に関わる重要な部分です。
したがって、溶け込み量の寸法測定などの溶け込み検査を行います。
溶け込みの寸法が適切かどうかを断面で測定し、溶け込み量不足、
溶接融合不良、クリアランス、余盛りなどを検査します。

 

溶接溶け込み量計測

 

<前処理>

溶接部断面の溶け込み検査は、下記のような前処理が必要です。
①テストパーツを切断
②断面を研磨
③材質に応じた薬品や電解などでのエッチング処理

などの前処理を行い、観察や寸法測定をします。
そういった前処理は専門家に任せるとしまして、
今回は溶接溶け込み量の寸法計測にピッタリな製品をご紹介致します。

 

 

<撮影・寸法測定>

早速、弊社のマイクロスコープで撮影、寸法測定してみました。

 

溶接溶け込み量計測

 

溶接溶け込み量計測

 

溶接溶け込み量計測

 

このように
 ・基準線を発生させる
 ・基準線の交点からの距離を測定する
 ・平行線を発生させる
 ・基準線からの垂線距離を測定する

 

などを繰り返す必要があり、検体数が多いと時間をかなり費やしますね。

 

弊社の計測ソフトなら、下記のような計測をアシストする機能が充実しており、
手間取る溶接の溶け込み量計測においても、検査時間短縮につながります。

 

 

<今回使用した計測ソフトの機能>

 

 ①クロスラインの発生

  任意の場所をマウスクリックすることにより、画面に対してクロスラインを
  発生させます。
  ズレていれば、再度クリックすることで簡単にライン位置を変更できます。

 

溶接溶け込み量計測 色の変更、線幅の変更もできます。 

 

 

 ②豊富な計測項目

  多彩な計測項目があり、実際の計測はもちろん、基準線としても活用できます。
  基準線として活用する場合は、測定値表示をOFFにできます。
  特に今回は「垂直距離」が便利でした。
  また計測ラインや数値は1本ごとに表示色を変更できます。

 

溶接溶け込み量計測 ●二点間距離
●平行線間距離
●水平平行線間距離
●垂直平行線間距離
●垂直距離
●円中心間距離
●ポイント座標
●3点指定角度
●4点指定角度
●3点指定円
●近似円
●矩形
●楕円
●近似直線
●3点指定円弧
など 

 

 ③エッジ自動フィット機能

 

  マウスカーソルを計測したい線付近に近づけると、エッジに自動的にフィット
  します。そのため、測定者による人的誤差を軽減し、正確な測定ができます。

 

溶接溶け込み量計測

 

 

 ④ピンポイントデジタルズーム機能

  マウスのホイールを回すことでマウスカーソルが指示している点を中心にして、
  デジタルズームにて拡大・縮小できます。そのため、測定者による人的誤差を
  より軽減します。
  直感操作でズームでき、本当に便利な機能です。

 

 

④ピンポイントデジタルズーム機能

 

 ⑤スケール表示

   入れたいサイズで任意の場所にスケール表示ができます。

 

スケール表示

 

 ⑥ワンクリック一発レポート機能

  Excel出力ボタンをワンクリックでExcelに計測データを転送します。
  Excel上でのデータ処理やグラフ表示が簡単にできます。
  生画像、計測値・ライン入画像、計測値が一発でExcel出力されるので、
  レポート作成の時間が短縮され、非常に便利な機能です。

 

ワンクリック一発レポート機能

 

 

今回使用した計測ソフトはコチラ

 

●高機能画像処理計測ソフトウェア MF Ship 高機能画像処理計測ソフトウェア MF Ship

 

 

今回使用したマイクロスコープはコチラ

●USB3.0マイクロスコープ TG500CS USB3.0マイクロスコープ TG500CS

 

 

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