2025年06月16日

穴内部を均一に照らす小型平型ドーム照明の効果

目次

■はじめに

■角度付きボアスコープのライトガイドの位置について

■平型ドーム照明で白飛びを改善

■平型ドーム照明の注意点について

■まとめ

 

 

 

■はじめに

ボアスコープは一般的に同軸照明(スポット照明)をスコープに接続して光を照射することが多いです。

その際、側視のボアスコープの場合、光の当たり方が不均一になり観察しづらい場合があります。

平型ドーム照明を使用することでこの問題を改善できますので紹介します。

 

 

 

角度付きボアスコープのライトガイドの位置について

直視方向の場合、ライトガイドはレンズの周囲に円状に配列されているため、均一に照らされます。

しかし角度付きの場合、ライトガイドが片側によって配置されているため、

光の当たり方が不均一になります。

ボアスコープのライトガイドの位置

平型ドーム1

当たり方が不均一なため、一部のみ白飛び、一部のみ暗いといった、観察しづらい場合があります。

Φ8mmの金属パイプをΦ4mm視野方向90°のスコープで観察しました。

平型ドーム2

特に90°側視の場合、内壁との距離が近く、また、正反射によりハレーションが激しくなります。

 

 

 

■平型ドーム照明で白飛びを改善

同軸照明でなく、平型ドーム照明を使用することで改善できます。

ボアスコープ専用平型ドーム照明 DC-30D-51W-CH1

平型ドーム3 平型ドーム4 平型ドーム5

 

平型ドーム照明は間接光でワークを均一に照射することが可能です。
光の当たり方に偏りが減少し、局所的なハレーションの改善が可能です。

同軸スポット照明 平型ドーム照明

 

 

 

■平型ドーム照明の注意点について

平型照明は穴の表面から光を当てるため

①細い穴(最小Φ8mm~10mm程度が限界)

②深い穴

の場合平型ドーム照明だけでは明るさが足りず、映像が暗い場合があります。

その際は同軸照明を併用したり、ガンマ設定でコントラストを調整したりすることで改善できます。

平型ドーム6

 

同軸照明+ガンマ調整のみ 平型ドーム照明+ガンマ調整  照明併用+ガンマ調整 

 

 

 

■まとめ

角度付きのボアスコープ×同軸照明では光の当たり方が不均一になります。

平型ドーム照明を使用することで改善できる場合がありますので、ぜひご検討ください。

 

 

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