2020年10月12日

LEDリング照明の光量劣化について

LEDが経年劣化し始めると、明るさが徐々に落ちてきます。
一般的に初期の明るさが半減するまでの時間を寿命と定義している場合が多いようです。

 

勿論、回路部の半田付け部など温度、振動に弱い部分が故障した場合は突然点かなくなることもあります。但し、これは経年変化というよりは故障ということになると思います。

 

LED部品としての寿命は部品メーカーから提供されていますが、保証値ではなく代表値的なものとなります。(例 20,000時間~100,000時間程度)

 

LEDリング照明等の製品として使う場合は、その他に色々な要素が関わります。
(周囲温度、電源環境、製品そのものの放熱構造 等)

 

弊社のリング照明は基本的には金属筐体を採用しております。(放熱のため)
より価格を重視して樹脂筐体を採用されているところもあります。

 

また、最大定格付近で使用する場合と定格の半分程度で使用する場合でも寿命は大きく変わります。

 

電源環境でも変化します。
弊社はボリュームスイッチを採用し、電源投入と同時に最大照度にならないようにしております。

 

ボリュームスイッチを採用

 

ボリュームをMAXにして、電源側のスイッチでON/OFFをした場合、LEDにダメージが蓄積される場合があります。
但し、電源環境で変わるので一概にはNGということはではありません。

 

電源側のスイッチでON/OFF

 

同一電源にどのよう負荷が繋がっているかにもよって 開閉サージ等の発生状況がかわります。

 

下記はボリュームをMAXにして、同一の電源ラインに小型のソレノイドを接続して電源をON/OFFした時にLEDリング照明にかかったサージの一例です。

 

LEDリング照明にかかったサージの一例   5V/div
ACアダプタとコントローラの間で測定。
     

 

 

 関連情報

 

  LEDの寿命について

 

 

 

 

 

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