デジタルマイクロスコープの倍率の考え方と注意点
目次
・デジタルマイクロスコープの倍率のよくある勘違い
・参考:マイクロスープの倍率の簡単な求め方
~報告書、論文などへのマイクロスコープの画像の掲載について~
・デジタルマイクロスコープの倍率のよくある勘違い
デジタルマイクロスコープ(以下:マイクロスコープ)の倍率はモニターの大きさによって
変わるため、絶対的な数値ではありません。
例えば、17インチのモニターと34インチのモニターで同じ映像を表示した場合、
モニターの大きさが2倍になるため、表示される映像の大きさも2倍になります。
つまり倍率も2倍されます。

よって、マイクロスコープの倍率はモニターの大きさを加味することが必要です。
松電舎では、一部機種を除き、以下の条件で倍率を仕様として表記しています。
・17インチサイズのモニターを使用
・全画面表示
・参考:マイクロスープの倍率の簡単な求め方
モニター上での倍率(総合倍率といいます。)は計算式から求められますが、計算式は複雑です。
実際にマイクロスコープを所有されている場合は簡単に求める方法があり、
マイクロスコープに定規/スケールを映し出し、モニター越しにその長さを
測ることで倍率を求められます。
例:下記写真のように1mmが40mmで表示されている場合、
倍率は40÷1=40倍です。

・視野範囲を確認しましょう。
上述の通り、マイクロスコープの倍率はモニターによって変化しますが、
観察している映像の「視野範囲」は変わりません。

松電舎では、倍率とともに視野範囲を必ず掲載しています。
観察したいエリアの大きさや見たい傷の大きさを基に必要な視野範囲(倍率)の
マイクロスコープを検討して下さい。

・スケールを表示しましょう。
~報告書、論文などへのマイクロスコープの画像の掲載について~
報告書や論文にマイクロスコープの画像を掲載する場合、画像を縮小したり紙に
印刷したりするため、モニター上の倍率とは異なります。
したがって、倍率だけを記載することにはあまり意味がありません。代わりに、以下の方法で正確な情報を伝えることが重要です。
・映像上にスケールを表示する
・実際の縦横の長さを明記する

・まとめ
・マイクロスコープの倍率はモニターサイズに依存するため、相対的な数値です。
・視野範囲(絶対的な数値)は変わらないため、マイクロスコープ選定の際には倍率だけ
でなく視野範囲も確認することが重要です。
・注意:マイクロスコープの中には倍率だけを強調・表示しているマイクロスコープや、
大型モニターを用いて見かけ上の倍率を大きくしている場合があります。
視野範囲の記載など、仕様を十分に確認して用途に合った倍率のマイクロスコープを選定してください。


