2023年04月10日

産業用防水カメラ

目次

1.カメラの防水性、防塵性とは

2.カメラの防塵防水規格 『IP保護等級』とは

3.産業用防水防塵カメラのメリット、デメリット

4.防塵、防水カメラを選定上のご注意

5.まとめ

 

 

1.カメラの防水性、防塵性とは

 

産業用カメラ、工業用カメラは文字通り、工場のライン工程など様々なところで活用されています。

中には水を使用する工程もあるため、カメラに防水・耐水性や防塵対応が求められる場面もございます。

 

防水・防塵性とは「外部からホコリや水分が内部に侵入しない構造、または有害な影響を与えない構造を備えていること」を言います。

機器の内部にホコリや水分が侵入すると動作に悪影響を及ぼし、故障、事故につながる場合があります。

そのため、使用目的に応じた防塵性・防水性のある機器を選定する必要があり、IP保護等級という規格があります。

 

防水GigEカメラ 防水GigEカメラはこちらから

 

 

2.カメラの防塵防水規格 『IP保護等級』とは

 

国際的にはIEC(国際電気標準会議)規格IEC144、IEC529およびDIN40 050で機器の保護構造について防塵、防水性を等級に分類し、そのテスト方法を規定しています。日本では日本工業規格および日本電機工業会がIEC529に準拠してIP等級を規格化しています。

防塵、防水性の等級では「IP●●で表しており、前が粉塵、後が防水の等級になります。

防水だけであればIPX●という記載になります。

各IP等級の詳しい説明はネットでも色々とご紹介されていますので本稿では割愛いたします。

粉塵であればIP5●、6●

防水であればIP●5、●6、●7

あたりが防水カメラでよくみられるIP等級となります。

 

ちなみに弊社の防塵、防水カメラはIP67相当です。

 

 

3.産業用防水防塵カメラのメリット、デメリット

 

防塵防水カメラは一般的な産業用カメラに対して防塵防水カメラは、ホコリ、水、油がカメラ内部に侵入しにくい構造であります。メリットがあります。

・メリット

防塵、防水に対しての対策されており、その点においては故障しにくい。

例えば、金属加工ではフライス加工、旋盤加工などの切削加工工程では切削加工中の発熱を抑えるために、クーラント(冷却液)を使用します。

加工機の中にカメラ設置はよほど極端な使用方法ですが、万が一このクーラントや切粉がカメラに飛び散る可能性もあるかもしれません。

また食品会社の工場様などでは製造ラインの清掃、消毒などでも水や洗浄液の万が一の飛び散る可能性もあるかもしれません。

これらのように産業、工業工程でのカメラの設置環境は必ずしも良いとは限りません。

したがって、カメラの防塵防水構造を選択することで万が一に対策ができます。

 

デメリット

通常の一般的な産業用、工業用カメラよりも高額になることが挙げられます。

 

 

4.防塵、防水カメラを選定上のご注意

 

このように御用途によって産業用防塵・防水カメラを選定するのはメリットが大きいのですが、注意点を解説します。

 

・レンズ及びレンズとカメラの接合部(Cマウント周辺)の防水対策

防塵・防水カメラはカメラだけに防塵、防水対策が施されているだけでは意味がありません。レンズやレンズとカメラの接合部(Cマウント部)にも対策が必要です。

弊社の防塵、防水カメラには防水レンズチューブが付属しており、固定焦点(CCTV)レンズ全体を覆える構造となっております。

 

 

防水GigEカメラ  

 

 

また防水レンズチューブには各部にパッキンが付属しております。

 

防水カメラ

 

レンズ取付動画 ※固定焦点レンズは別売です。

 

 

 

・結露の対策

防水レンズチューブ内の結露はカメラ内部の空気と外気温の温度差が急激に大きくなった場合やカメラ内の湿度の高い場合に発生しやすくなります。

よって、寒暖差が大きく湿度の高い環境では特に注意が必要です。

 

対応としては、防水レンズチューブ内に乾燥剤を入れて、湿度を下げるのが一般的です。

 

 

ケーブル・コネクタ部分の対策

カメラ本体の防塵防水対策だけで十分ではなく、ケーブルやコネクタ部分を含めて防塵防水対策が必要です。

弊社の防塵、防水カメラにはIP67相当の防水仕様のLANケーブルやトリガーケーブルが付属しております。

 

防水ケーブル

 

 

弊社、メガピクセル対応の固定焦点レンズはサイズ的に全て防水チューブレンズ内に入ります。

 

固定焦点レンズ 固定焦点レンズはこちらから

 

 

まとめ

今回は産業用の防塵、防水カメラについて記載しました。

 

防塵防水カメラは、発塵や液体が飛び散る恐れがある環境では効果があります。

発塵や液体が少しでも気になる環境であれば防塵、防水カメラをご検討くださいませ。

 

工業用、産業用カメラは多数ありますが防水対応しているものは種類が少ないと思います。

最後に、弊社の防水カメラをご紹介します。

 

IP67相当の防塵・防水の工業用、産業用カメラです。

 

 

防水GigEカメラ 防水GigEカメラはこちらから

 

 

 

 

松電舎テクニカルサポートデスク

 

お問い合わせはこちらから