2023年09月01日

ボアスコープで側視する方法とそれぞれの特徴

目次

  1. 1.ボアスコープで側視する方法
  2. 2.ボアスコープにカメラを接続する場合
  3. 3.ボアスコープ観察にオススメのカメラ機能「WDR(HDR)」

 

 

 

 

1.ボアスコープで側視する方法

 

ボアスコープで側視する方法は主に2種類あります。

それぞれについて、特徴などをご紹介いたします。

 

 

◆ 側視(90°)タイプのボアスコープを使う

 

90°側視タイプのボアスコープは光路構造が一方向に配置しているため、観察面に明るさのアンバランスが発生する場合があります。

 

光路が一方向状に配置   観察面の明るさはアンバランスが発生
光路が一方向状に配置  

観察面の明るさはアンバランスが発生

 

また、照明がリング状でなく一方向からの照明なので、対象物が光るものであれば、
画面上の明るさに不均一が発生する場合があります。

 

 

 

◆直視タイプのボアスコープに側視管(側視アダプター)をかぶせる

 

側視管(側視アダプター)とは、直視のボアスコープで側視を観察する為のオプションです。
先端にかぶせるだけで簡単に側視観察ができます。

 

※φ4mm用の側視管(側視アダプター)の径はφ5.5mmです。少し太くなってしまいます。

 

ボアスコープ(工業用硬性鏡)の側視アダプタ

 

ボアスコープ側視管装着イメージ   側視管(側視アダプター)装着イメージ

 

 

側視管(側視アダプター)のメリットは、はめたまま回すことができるので、360°の視野を簡単に観察することができます。

 

ボアスコープ(工業用硬性鏡)の側視アダプタ

 

 

デメリットは、ミラーのエッジが写ってしまい、全ての視野を使えないことです。

 

ミラーのエッジ

 

直視タイプを使うので照明はリング状となります。
また、ミラー上の埃や汚れの影響(映り込み)を受けやすくなります。

 

 

 

 

2.ボアスコープにカメラを接続する場合

 

カメラを接続する場合、この方法の違いが大きく影響します。(カメラは人間の目よりダイナミックレンジが低い為。)

 

側視タイプのボアスコープ 直視タイプのボアスコープ
   
<側視タイプのメリット・デメリット> <直視タイプのメリット・デメリット>
・同一面で明るいところ、暗いところが
発生します。
・横穴が有る場合、横穴の壁面、底面は
影になります。
・同一面の場合、中心部が明るく周囲が
暗くなります。
・横穴の壁面、底面にも光が当たります。
・ミラーのエッジが映り込みます。
・側視管の着脱で直視/側視の両観察が可能

 

 

 

但し、対象物の反射率や形状によっては側視タイプが見やすくなる場合もあります。

 

   
側視タイプ 直視タイプ+側視管
<側視タイプ>
・観察面が見やすくなっています。
<直視タイプ+側視管>
・中心部に照明が写り込んでいます。

 

 

 

 

 

3.ボアスコープ観察にオススメのカメラ機能「WDR(HDR)」

 

弊社がボアスコープ用のカメラとしておすすめしているのはWDR(HDR)機能のあるカメラです。

WDR(HDR)とは、ワイドダイナミックレンジ(ハイダイナミックレンジ)の略で、カメラのダイナミックレンジを広げる機能です。

 

下記は、側視タイプのボアスコープにWDR機能のあるカメラを接続した場合の画像です。

 

カメラのダイナミックレンジを広げる機能(WDR)とボアスコープ

 

 

 

 

今回ご紹介した、「側視(90°)タイプ」「直視タイプ」のボアスコープは、弊社でご用意しております。

詳細は、下記の製品ページをご覧ください。

 

低価格ボアスコープ(φ4.0mm・300mm / 175mm / 90mm)  

低価格ボアスコープ

(φ4.0mm・300mm / 175mm / 90mm)

 

113,000円~390,000円(税抜)

 

 

 

 

 

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