2020年10月07日

実体顕微鏡に汎用リング照明を取付ける方法

実体顕微鏡の先端に汎用のリング照明(専用器でないもの)を付ける場合、リング照明の内径が顕微鏡の先端部分(下図面の赤丸部分)より大きければ基本的には取り付きます。

 

 

(先端に取付け部がある顕微鏡)

 

但し、顕微鏡によっては先端にテーパーがかかっていたり、先端部分がリング照明の内径より大きい場合があります。

(先端に取付け部がない顕微鏡)
 

 

このような場合は、顕微鏡の内ネジを使って、LED固定リングを取付けると簡単に照明を取付けることができます。

 

上記のようなタイプの顕微鏡は先端カバーの裏にフィルター等を固定するための内ネジを切ってあります。
光学フィルター用ですので、顕微鏡メーカー問わず、ピッチ等は共通です。(P=0.75mm)
*ちなみに、一般的なISOネジの細目ネジより細かいピッチです。

 

 

これを利用して固定リングを取付けることができます。
(弊社ではM49とM48の固定リングをご用意しています。)

 

     

 

これでリング照明が簡単に取りつきます。

 

 

非常に大型の顕微鏡で内ネジの径も大きい場合があります。
この場合も問題ありません。
フィルターメーカー等からステップダウンリングというものが販売されています。

 

例えば、下記はM58→M49mmのステップダウンリングです。

 

これにLED固定リング(上記のステップダウンリングとの併用であればM49)を組み合わせれば、LED照明を口径の大きな顕微鏡に簡単に固定できます。