2020年08月20日

低倍率レンズの焦点深度

弊社の低倍率マイクロスコープの焦点深度を測定してみました。

 

事例01

使用機種
レンズ:低倍率レンズ SDS-LRS
カメラ:500万画素USBカメラ

倍率
最低倍率時 5倍

対象物を60°に傾けて撮影

   

 

金尺を60°に傾けて撮影しました。
レンズの絞りを開放にしています。
焦点深度は客観的な数字ではなく主観値となります。

 

 

90mm X sin60°= 78mm となります。
垂直方向では78mmが焦点深度となります。

 

この低倍率レンズには絞り機能がついています。
   

 

この絞りを絞りると、焦点深度は深まります。

画面全部で焦点があっているので、今回の方法では正確には計算できませんが100mm以上となります。

 


 

事例02

 

使用機種
レンズ:低倍率レンズ SDS-LRS
カメラ:500万画素USBカメラ

 

対象物を45°に傾けて撮影

 

絞りの開放時と絞り時の両方を
撮影しました。

   
1.20.0mmx15.0mmを視野に設定(約20倍)

開放時

絞り時
   
同じく約20倍の状態で、高さ20mmのコンデンサの載ってる基板を撮影

開放時

絞り時
   
2.10.0mmx7.5mm視野に設定(約40倍)  

開放時

絞り時
   
同じく約40倍の状態で、高さ8mmのコンデンサの載っている基板を撮影

開放時

絞り時

 

倍率を上げる程焦点深度は浅くなります。
絞りを使えば調整はできます。
但し、絞り込みの量を増やすと、映像が暗くなるので、光量を大幅に増やす必要があります。

カメラ側の「明るさ」「Gain」「Exposure」等の項目を調整することである程度はカバーできます。

 

 

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