2020年08月18日

USB2.0の500万画素カメラを4つ同時に繋げて使用したい

<対象機種>
USB2.0 カラーカメラ 500万画素 DN2R-500

 

USB2.0カメラ、500万画素の4台同時接続は可能ですが、フレームレート等に制限が出てきてしまうと思いますので、 用途によっては厳しいと思います。

基本的には帯域でまずは考え、その後PCのCPU/メモリ/USBホストコントローラのパフォーマンス vsカメラ4台の負荷とのパワー/相性比べとなります。

帯域は、例えば1台の500万画素カメラを5fpsで動かす場合、5,000,000画素 x 8bit x 5fps =200Mとなり、USB2.0ホストコントローラx1の帯域である500Mbpsのすでに半分近くとなります。
500Mは理論値のため、実効値は360Mbpsなので、すでに半分以上の帯域を使用することとなります。

 

1fpsで動かす場合、もしくはUSBホストコントローラが4台分ある場合には、もしかしたらいけるかもしれませんが、 PCにも依存する為、実際にご評価いただくしかございません。

 

そのため、4台同時に動かすには、USB3.0をご使用いただくのが最善と考えます。
USB3.0の場合、1つのホストコントローラで5Gbps(5000M)となりますので、1つのUSBホストコントローラに ハブを使用する形でも、帯域的には同時接続が十分可能です。
ハブは民生品が多く不透明な要素が多いため、あまり使用されていない(特に装置メーカ様)印象は受けます。

 

お客様で複数台使用する場合に最も多いケースは、USB3.0ポートを4つ持つPCIeボードを使用する形です。

 

下記は産業用ではなく民生品ではございますが、ご参考ください。(推奨品ではございません)
こちらから

丁度先日、 DN3V-200(USB3 Vision 200万画素カメラ)を4台同時接続し、上記ボードと検査装置向けに ご評価を開始されているお客様がいらっしゃいました。

 

産業仕様のボードとなりますと、アバールデータ社等が販売しておりますが、長期供給・安定性の面から、 恐らく倍以上の価格となります。
産業用ボードはこちら
もしくはマザーボードにすでに4ポートある場合には、 それをご活用されるユーザもいらっしゃいますので様々です。

 

パフォーマンス的には、4チャネルPCIeボードを使用するのが最も安定していると考えます。

 

4台接続し、画像処理までしますとPCの処理的にかなり負荷がかかることが予想されますので どのようなご用途でのご使用を検討されているかにもよります。

 

CPU負荷が最もかからないのは、USB3 Visionモデルです。
負荷大 USB2.0 ≧ USB3.0 >> USB3 Vision 負荷小
となります。

 

 

松電舎テクニカルサポートデスク

 

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