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同軸照明とリング照明の見え方の違い

対象物によって、同軸照明が向く対象物、リング照明が向く対象物があります。

但し、リング照明の方が汎用性があります。

同軸照明は、「光沢があり」「平面」である対象物のみに使えます。

 

■同軸照明の特長

 

 

同軸照明は正反射物(光沢のある対象物)に向いている照明方式です。

正反射物に対してリング照明のような斜光がはいると、入射角と 同じ角度で反射を起こし、レンズに光が戻らなくなり、暗い写真に なります。

但し、光沢があっても凹凸やRがある対象物に同軸照明は向きません。

 

拡散反射物に同軸照明を使うと中心部のみ明るくなり(ホットスポット)、 色差のない曇ったような映像になります。

 

 

サンプル1   基板の金メッキ部分

 

 

 

金属顕微鏡の照明方式(同軸照明)は、鏡面体に近い、平面物が対象です。
通常の照明(リング照明)と見え方が大幅に変わる場合もあります。

 

 

サンプル2   1円玉

 

 

白と黒が完全に反転します。
(鏡面に近い程、この傾向が出ます。)

 

 

サンプル3  銀メッキのコイン

 

 

 

 

上写真程度の銀メッキのコインは同軸照明でもリング照明でも観察可能です。

(完全な正反射物ではないので、両方使えます)

 

 

サンプル4  10円玉(拡散反射物)

 

 

 

10円玉は同軸照明では観察ができません。

 

 

サンプル5 基板(拡散反射物の観察)

 

 

 

拡散反射物は同軸照明では観察できません。

 

 

サンプル6 正反射物の観察

 

 

 

 

完全な正反射物(鏡面に近いもの)はリング照明では観察できません。

 

 

サンプル7   ニッケルの加工品

 

 

 

同軸照明を使う場合、拡散物は観察できないのでご注意ください。
(金属でも、黒アルマイトや塗装 等はリング照明の方がいい場合があります。)

 

 

サンプル8   紙(印刷物)

 

 

 

サンプル9 その他、同軸照明に向かない対象物

 

 

 

 

光沢が有っても凹凸、Rのある対象物は同軸照明で観察できません。