入口の狭い円筒容器の内壁観察方法
■はじめに
ポリ容器やボンベ缶の様に入口が狭い円筒形状の対象物の内壁を観察するには下記点が重要です。
①カメラ・レンズ・照明などのハードがカメラ入口の径より小さいこと
②レンズの視野角が超広角であること
③十分な照射範囲・明るさの照明であること
入口が狭い円筒形状のサンプル例
■ボアスコープや内視鏡は不向きです。
※細い・狭い場所を観察するのに向いている、ボアスコープや内視鏡などがありますが、これらは
入口より径が広い内壁を観察するには下記点で不向きです。
①レンズ・スコープ径が対象に対して細く、十分な視野が得られない。
②もしくは視野角が浅く、壁面が視野外になる。
③照明も対象に対し小さくなり、照射範囲・光量が足りず暗い映像となる。
そのため、できるだけ径の大きい、内部に挿入可能なカメラやレンズ、照明の選定が必要です。
■実験
下記のような組み合わせ先の写真のポリ容器の内壁観察を行いました。
●超小型 Sマウント UVCカメラ(500万画素) VC-T5015 | 超小型カメラ
・1.8mmSマウントレンズ
・Φ40mm小型リング照明
カメラ・レンズ・照明の組み合わせ写真
観察の様子
壁面観察 参考:底面観察
■観察できる範囲について
先の写真の右上に800の目盛りが確認できます。
よってこのカメラやレンズの組み合わせでは800より下の壁面を観察可能です。
■その他参考実験
Φ100mm程度の金属缶の壁面観察
■まとめ
入口の狭い円筒容器の内壁観察というテーマで実験を行いました。
・観察対象に合ったカメラやレンズや照明などの大きさ
・視野角の広いレンズ
・十分な照射範囲・明るさの照明
に注意することで内壁の観察が可能となります。