宝石とマイクロスコープ
2015 年 6 月 26 日 金曜日以前にも記しましたが宝石の鑑定、鑑別にも欠かせないのが顕微鏡です。
今回はエメラルドのお話です。 エメラルドは必ずと言っていい程、インクルージョンと
いわれる傷があります。傷と言っても外的要因の傷ではなくエメラルドが形成される過程で
他の鉱物や不純物を一緒に取り込んでしまい結晶化されたものを分かり易く傷と言って
います。 傷のないエメラルドを探す事は欠点のない人間を探すくらい難しいと言われて
います。良質のエメラルドの産地はコロンビアといわれています。そのコロンビア産の
エメラルドには他の産地では見られない傷(インクルージョン、内包物)
三相インクルージョンがあります。三相とは3種類の内包物、気体、液体、固体の3種類が
必ずあります。 マイクロスコープでこの三種が発見出来ればコロンビア産 すなわち良質
のエメラルドというわけです。 クレオパトラも愛したエメラルド 神秘的なお話でした。